19歳のポエム

ガラス細工
私はガラス細工を持っています。子どもの頃、その、きれいさが大好きで、
いつもそれで遊んでいました。子どもの私は、それが、ガラスで
できていることを、知りませんでした。きれいがいつか壊れることを、
知りませんでした。
今、私のガラス細工には、ひびがひとつ、入っています。ひびから
ガラスの粉が落ちて、代わりにボンドがつまっています。
きれいを失ったガラス細工は、元に戻ることはありません。
ひびは奥へ奥へと広がり、いつか砕けるかもしれない。
砕かれるまで遊び続けるか、大事にケースの中にしまっておくか、
その狭間で、私は今、舞台に立っています。




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今も分かる、なにこれ、天才か。